「馬第一」最後まで鈴木康師流 今月末で70歳定年

[ 2015年2月4日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=3日】南馬場スタンドで鈴木康師が黒革の分厚い手帳に管理馬の調教内容を書き留めている。「こうやって手帳を付けるのもあと1カ月弱。カウントダウンだな」。今月末で70歳定年を迎える同師は名残惜しそうに口火を切った。

 G1タイトルこそ縁がなかったが、JRA重賞通算27勝。1月の京都牝馬Sではゴールデンナンバーが15番人気で2着、先週のシルクロードSでもセイコーライコウが12番人気で3着。引退を前にして下馬評を覆す好走を重ねている。

 そのゴールデンナンバーは洛陽S(22日、京都)、厩舎の期待馬アデイインザライフはアメジストS(同、東京)へ。「馬主さんが“先生のラストだから”って言ってくれた。でも、無理はさせられない。気配が物足りなければ使わずに次の調教師に託したい」と梅崎に語った。馬本位のスタンスを最後まで貫く構えだ。

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2015年2月4日のニュース