【東京新聞杯】ヴァンセンヌ 2度の大ケガ克服し充実

[ 2015年2月4日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=3日】マイル戦線は世界No・1ホース・ジャスタウェイが引退したことで“戦国時代”へ突入した。東京新聞杯は過去10年で1番人気馬は3連対のみで、波乱含みの傾向が続いている。一筋縄にはいかない一戦に細原は穴馬探しに没頭した。そこで目に留まったのは昨秋の長期休養明けから(2)(1)(1)(1)着と勢い乗るヴァンセンヌ。父ディープインパクト×母フラワーパーク(96年高松宮杯、スプリンターズS覇者)というDNAの非凡なスピードに注目した。

 松永幹師は「もともと能力は高かったが、屈腱炎で休まざるを得なかった。ただ程度は軽いもので今はしっかりと調整できている」と近走の充実ぶりに目を細める。

 3歳時に右前の剥離骨折、4歳時には同じく右前の屈腱炎を発症と2度の大ケガを克服した。前走は外から他馬にこすられ、4角で先頭に立つ大味な競馬だったが直線でも脚色は衰えなかった。「最後はヒヤヒヤだったが、しのいでくれた。うまくタメを利かす競馬ができればオープンでも楽しみはある」と師。上昇一途の良血馬が番狂わせの予感大だ。

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2015年2月4日のニュース