JRA競馬学校31期生卒業式 鮫島克駿、父を兄を追いかける

[ 2015年2月4日 05:30 ]

ポーズをとる(右から)加藤祥太、鮫島克駿、野中悠太郎、三津谷隼人

 JRA競馬学校騎手課程31期生の卒業式が3日、千葉県白井市の同校で行われた。公営佐賀競馬の名手・鮫島克也(52)の次男・克駿(かつま)ら4人が卒業証書を受け取り、夢への第一歩を踏み出した。

 克駿は地方競馬で4000勝を達成した父と、既にJRA騎手として活躍中の兄・良太(28)の背中を追い掛けて騎手を目指した。「兄がデビュー(05年)して、より強く騎手になることを意識した」という。式の前に行われた模擬レースでは2着に敗れ、昨年9月から8戦で行われたシリーズでは総合2位に終わったが、騎乗技術が最も優秀だった生徒に贈られる「アイルランド大使特別賞」を受賞。「今より全てにおいてレベルアップし馬の力を100%出し切れる騎手になりたい。兄や父と同じレースで戦えることができれば」と夢を膨らませている。

 息子の晴れ姿を見守った父・克也は「入学した時に比べて人間的にもしっかりした。ここからが本当のスタート。調教師や馬主に信頼される騎手になってほしい」とエールを送った。

 野中悠太郎は学科など全てにおいて優秀な成績を収めたとして模範賞を受賞。「騎手としてはもちろん一人の人間として立派な大人になりたい」。加藤祥太は「感謝の気持ちを忘れず一流の騎手に」と、それぞれ抱負を語った。4人は5日発表の騎手免許試験に合格すれば、3月からプロ騎手としてデビューすることになる。

 ▼鮫島良太(克駿の兄)真面目な性格だし、先生(調教師)の言うことをよく聞いていけば大丈夫じゃないかな。実際に、競馬に乗っていけば分かることもある。自分でよく考えながら、謙虚にやっていってほしい。

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