【日経新春杯】サトノノブレス爆速12秒2!中2週「状態落ちてない」

[ 2015年1月16日 05:30 ]

しまい重点で追い切りを行ったサトノノブレス

 京都伝統の古馬重賞「第62回日経新春杯」では、史上初の同レース連覇に挑むサトノノブレスが絶好の動きを見せた。

 降りしきる雨のカーテンを切り裂く勢いで鋭く伸びてきた。サトノノブレスは池添を背にCWコースへ。ジューヴルエール(5歳500万)との併せ馬は3馬身追走でスタートした。道中は僚馬を視界に入れながらピッタリ折り合いを付ける。直線半ばで並び掛けると、ほぼ馬なりでスッと前へ。深夜に降りだした雨をたっぷり吸い込んだ重いウッドチップでも脚色は一切、鈍らない。中2週を考慮してオーバーワークを避け、しまい重点で6F83秒8~1F12秒2を計時。1馬身先着でゴールを駆け抜けた。

 池添は「中2週だし、そこまで強い調教はいらないと池江先生に言われていました。前走の追い切りは4コーナーですぐに並ぶ形になったけど、今朝は直線に向いてしっかり手前を替えてから伸ばしました。いい追い切りができたと思います」と好感触。

 一昨年の菊花賞2着馬。昨年は年明けにこのレースを制し、夏の小倉記念と合わせて重賞2勝。古馬になってタイトルを積み重ねた。ここ2走は金鯱賞2着をステップに有馬記念に参戦。G1馬がズラリとそろう超豪華メンバーとあって、正攻法では分が悪い。池江師と池添が話し合い、しまい勝負を選択した。結果は道中のペースが緩く、不向きな展開にもなって11着。それでもコンマ6秒差と大きく離されなかったあたりは、潜在能力の証でもある。

 「前走は僕がうまく乗れなかった。それであの着差でしたから。今回はこの馬のスタイルで臨みます。状態は落ちていないし、自信を持っていきたい。今年、期待される馬だと思うし、再出発という意味でも頑張ってほしいですね」

 G1での敗戦をバネにして今年も新春恒例のハンデ重賞で弾みをつける構え。池江師は「瞬時にエンジンが掛からないけど長くいい脚を使える。中山の2500メートルは合わなかった。京都の2400メートルなら自分から動いていけそう」とイメージ。昨年Vから3キロ増のトップハンデ58キロをはね返して連覇へ。堂々、主役を務める。

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2015年1月16日のニュース