川崎“地産地走”珍コンビ躍動 神奈川生まれ・フライト&田中

[ 2015年1月16日 05:30 ]

神奈川県産馬フライトファルコンと田中涼騎手

 【地方競馬です!!】新春の川崎競馬を“地産地走”の珍しいコンビが盛り上げた。武井栄一厩舎のフライトファルコン(牡3=川崎)は、神奈川県相模原市生まれ。競走馬の産地といえばまず思い浮かぶのが北海道。公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの発表によると12年生まれの軽種馬6832頭の97%が北海道産。その中で神奈川県産はファルコン1頭だ。

 鞍上の田中涼騎手(21=川崎・武井栄)も相模原市出身。実はこの人馬、ともに同市にあるアン乗馬クラブ(社名はファルコンの生産牧場であるトリストレーニングファーム)で育った。田中は中学1年から3年まで同クラブで騎手学校に入るため乗馬を学んだ。今でも里帰りを兼ねて訪れることがあり、ファルコンのことはデビュー前から見ていたという。

 同郷コンビは12月19日の川崎で新馬戦に勝利。「お世話になったクラブに少し恩返しができたかな」と田中は顔をほころばせた。3日川崎の2戦目は、経験馬を相手に7番人気ながら0秒1差の2着。砂をたっぷりかぶって内側から脚を伸ばしたレース内容は良く、師も「まだこれからの馬。力はあるから楽しみ」と期待を寄せた。ともに成長中の“神奈川県産”。競馬界の異色コンビに今後も注目だ。(秋田 麻由子)

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2015年1月16日のニュース