【ヤングGP】近藤「びっくり」まくりVで男泣き

[ 2014年12月30日 05:30 ]

ヤンググランプリで優勝し舌をペロリと出し賞金ボードを掲げる近藤龍徳

 29日に行われた「ヤンググランプリ2014」は近藤龍徳(23=愛知)が優勝、賞金505万円を手にした。

 理由は分からない。だが不思議なほど近藤には自信があった。「僕、獲りますよ」。けん制の後、近畿勢が前受け。近藤-金子-坂本-小原-小岩-土屋で追う。小原の仕掛けに野原が赤板前から突っ張り先行。三谷は反応遅れ、下げざるを得ない状況に。6番手に収まりかけたが、近藤が打鐘で内を追い上げてそれを阻む。最終2コーナーで小原が番手まくり。すかさず近藤もまくる。これがスピードに乗り前団をひとのみ。三谷の猛追を振り切った。

 「まくりで勝てるなんてびっくり。打鐘で三谷さんを入れなかったのが勝因。言葉にならない」。表彰式では男泣き。舞台裏では師匠の鰐渕が号泣する父・近藤幸徳の肩を抱きかかえていた。「父と師匠があっての優勝。ただ、ここが日本一ではない。いつか深谷さんの後ろを回れる選手になって、いつか愛知の名コンビと言われたい」。有言実行の男。夢は果てしなく広がる。

 ◆近藤 龍徳(こんどう・たつのり)1991年(平3)1月20日生まれ。愛知県出身の23歳。高校時代から自転車競技で活躍。父・幸徳(52期)、兄・良太(93期)を追い、12年7月に101期としてプロデビュー。師匠は鰐渕正利(65期)。S級優勝は今回が初めて。1メートル65、60キロ。血液型B。

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2014年12月30日のニュース