【京王杯2歳S】田村厩舎ラッシュ&ザウェイ ワンツーへ上々併せ

[ 2014年11月6日 05:30 ]

ニシノラッシュ(左)とオープンザウェイの併せ馬

 土曜東京メーン「第50回京王杯2歳S」の追い切りが5日、美浦、栗東トレセンで行われた。田村厩舎が好対照の2頭出しでワンツーを狙う。新潟2歳S3着のニシノラッシュは完成度、いちょうS4着のオープンザウェイは伸びしろがウリ。Wコースで2頭の併せ馬を行い、しっかり態勢を整えた。

【京王杯2歳S】

 田村厩舎の2頭は実に好対照。ひと言で言えば「完成度」のニシノラッシュと「可能性」のオープンザウェイだ。追い切りはWコースで2頭の併せ馬。追走して内に併せたニシノラッシュが楽な手応えで抜け出し、5F66秒5~1F13秒2で1馬身先着した。

 追い切りはラッシュの“快勝”だが、田村師にとっては想定の範囲内。「ラッシュはやれば時計は出るが、マイルまでもつようにやりすぎないようにしている。オープンは先週きっちりやれている(Wコース併せ馬で5F68秒2~1F13秒0)し、ラッシュが動くから遅れは仕方ない」と2頭ともに納得いく仕上げで送り出す。

 ニシノラッシュはサクラバクシンオー産駒。デビュー戦を芝1200メートルで圧勝したが、陣営は距離がもつとの感触を得て2戦目に新潟2歳Sを選択し、3着と好走した。前走・くるみ賞Vは着差こそ鼻だったが、師は「ゴール板を過ぎてもかわされていないからね」と順当勝ちとの認識。「体幹がしっかりしていて完成されている。マイルまでこなせるように調教しているが、1400メートルはベストだろう」と重賞Vを意識している。主戦の田辺も「真面目だし、メリハリが利いて折り合いもつく。センスがある」と長所を並べた。

 一方、オープンザウェイはまだ完成途上。「トモ(後肢)が甘くてテンから行くと走りがバラバラになる」(師)という状態ながら、重賞挑戦のいちょうSで差のない4着と健闘した。師は「前走はプラス体重で出られたし、成長していて伸びしろがあるかな」と手応え十分。デビュー戦から手綱を取る勝浦も「初戦はこの状態でこれだけ走れるんだと驚いた。可能性を感じる」と潜在能力に太鼓判を押す。

 安定感ならニシノラッシュ、一発の魅力はオープンザウェイ。甲乙つけがたい2頭だが、陣営が狙うはもちろん上位独占だ。

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2014年11月6日のニュース