フサイチコンコルド死す 96年デビュー3戦目でダービー制覇

[ 2014年9月11日 05:30 ]

96年、デビュー3戦目で日本ダービーを制したフサイチコンコルド

 2戦2勝のキャリア、3戦目で96年日本ダービーを制し「和製ラムタラ」の異名を取ったフサイチコンコルド(牡)が8日、けい養されていた青森県おいらせ町の太田ファームで死んでいたことが分かった。21歳だった。

 同ファームによると6日朝、放牧に出た後、転倒して左後脚を骨折。厩舎に戻した後も自力で起き上がれなくなり、8日午後5時ごろに息を引き取った。牧場主の太田雅史氏(48)は「もともと体の弱さがあって、昨年5月の種付け中にも転倒して左の腰を悪くしていた。本当に残念。応援してくださったファンの方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と胸の内を語った。

 現役時代は小林稔厩舎に所属。藤田伸二(当時24歳)を背に戦後初となるデビュー3戦目での日本ダービー制覇を達成。一気にスターダムへの階段を駆け上がるも、輸送時にたびたび熱発するなど体質面の弱さがあり、96年菊花賞3着を最後に引退。生涯成績は5戦3勝。

 引退後は種牡馬として活躍。重賞7勝バランスオブゲーム、交流G1・7勝ブルーコンコルドなどを出した。シンジケート解散に伴って11年から太田氏の所有馬になった(種牡馬登録は継続、13年まで種付けも継続)。同氏は「ファームの敷地内に埋葬して墓碑を建てる予定です。今後はコンコルドの残した子供たちの活躍に期待したい」と話した。

続きを表示

2014年9月11日のニュース