【卒業記念レース】女子・石井が4連勝で完全V飾る

[ 2014年3月27日 05:30 ]

レースを制した石井貴子は同期から胴上げされる

 日本競輪学校第105回生徒(36人)と女子第3回生徒(18人)の卒業記念レース決勝戦は26日、平塚競輪場で行われた。男子は在校成績19位の伊早坂駿一(19=茨城)が優勝。女子は在校成績3位の石井貴子(24=千葉)が4連勝で完全Vを飾った。男子は5月1日に選手登録後、7月にデビュー。女子は4月10日に選手登録後、5月に各地でプロデビューする。

 ダイヤの原石が強烈なインパクトを残してVゴールを駆け抜けた。石井が最終バック2番手から強烈ダッシュで華麗にまくり、2着に4車身差をつける圧巻の押し切り。卒記完全Vは加瀬加奈子(33=新潟)、石井寛子(28=東京)の歴代女王に続く快挙だ。3代目クイーンは「道中は最後方だったけど冷静だった。ベストの走りができました」と会心の笑顔を見せた。

 物心がついた頃から始めたスキー競技で培われたダッシュ力が最大の武器。「スプリント力を生かすため、太らないように気をつけている」と話す細身の体からは想像もできないスピードが生み出される。競輪学校在学中の昨年10月、在校1位の小林優香とタッグを組みチームスプリントの日本新記録(56秒333)を樹立するなど、自転車競技での伸びしろは無限大だ。

 デビュー後の目標は「世界で戦える脚力をつけてリオデジャネイロ五輪(16年)に出ること」ときっぱり。24歳の逸材が3年目を迎えるガールズケイリンに旋風を巻き起こす。

 ◆石井 貴子(いしい・たかこ)1990年2月17日生まれの24歳。岐阜県美濃加茂市出身。早大卒。在校成績は56戦31勝、2着12回で3位。師匠は篠田宗克(65期=千葉)。1メートル63、53キロ。血液型O。

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2014年3月27日のニュース