【高松宮記念】ストレイトガール ズバッと12秒0!一直線に女王へ

[ 2014年3月27日 05:30 ]

ストレイトガールはCWコースでラスト強めに12秒0を叩き出した

 少女から女王へ。ストレイトガールが戴冠の準備を万端整えた。電撃決戦「第44回高松宮記念」の追い切りが26日、東西トレセンで行われ、栗東では前哨戦のシルクロードSを快勝したストレイトガールがCWコースでシャープな伸び脚を披露。G1初挑戦Vへ「死角なし」をアピールした。同レースは27日、出走馬が確定する。

【高松宮記念】

 馬名そのままに真っすぐブレのない走り。ストレイトガールが隙のない動きで主役を印象づけた。追い切りはCWコースで単走。外々を回って楽な手応えのまま5F65秒0~1F12秒0でまとめた。単走だけに派手さはないが、順調を絵に描いたような牝馬に劇的な変化などいらない。「予定通り、予想通り。いい状態で来ている」。藤原英師は簡潔な表現で好感触を伝えた。

 昨夏の函館で復帰して以降はまさに快進撃。「小さくて虚弱だったのが、半年ほど成長を促すために放牧に出してグングン良くなった」と師。復帰戦こそ2着に敗れたが500万からオープンまで4連勝を飾り、重賞初挑戦のキーンランドCも2着。馬体重はデビュー時から20キロ近く増え、体力アップがそのまま地力強化につながった。

 キーンランドC後はスプリンターズSも視野に入れたが輸送熱で取りやめ、すぐに目標を高松宮記念へと切り替えた。尾張S出走がその表れ。高松宮記念までに同じ舞台でのオープンは尾張Sしかない。師は「高松宮記念を見据えて課題をどうクリアするかを見たかった。一番の不安は輸送だったが、あのレースでいけると思った」と振り返る。昨年は勝率、連対率とも調教師トップ。「G1を狙えるという確信があって、逆算してやってきた」。狙った“獲物”は逃さない。

 鞍上の岩田には昨年のロードカナロアに続く連覇が懸かる。さすがに「世界のカナロア」との比較は避けたものの、3歳時から6回騎乗して【4・2・0・0】と相性抜群。「牝馬としてはかなりのモノ。どっしりしてきて昨年とは全然違うし、どういう展開でも運べるのは強み」と自信を示した。

 「こちらが思う以上に精神面、体調面とも強化されている」とトップトレーナーをも驚かせる成長力。昨年初夏にはまだ500万にいた少女が、一直線に女王の座まで上り詰めようとしている。

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2014年3月27日のニュース