【高松宮記念】サンカルロ 大久保洋師「G1獲らせたい」

[ 2014年3月27日 05:30 ]

サンカルロ(左)は古豪健在をアピールする走り

 【G1ドキュメント=26日】もう何度、同じ光景を見ただろうか。8歳サンカルロ、恒例の坂路3本追い。3本目は4F52秒9~1F12秒0。手綱を抑えたまま、レッドガルシア(5歳1000万)に1馬身先着した。さすが調教横綱。小田は鞍上・吉田豊を追った。「もともと攻め馬は動くが、先週と同じパートナーを追いかけ、いい感じだった。調教も競馬でも衰えは感じない」

 過去4年4、2、2、9着。5年連続の挑戦。大久保洋師は来年2月で定年引退。高松宮記念はこれが最後となる。「G1を獲らせたい。秋にスプリンターズSはあるが、暑さに弱い馬で残暑が残る時季は心配。今の時季が一番いい。大事に使っているから実年齢は2歳ぐらい若い。5度目で一番いい着順を狙いたい」。吉田豊も「G1に出られるのもあと数回。勝つチャンスとなると最後に近いのでは。何とか勝たせてやりたい」と目を輝かせた。G15勝の名牝メジロドーベルでおなじみの師弟が、ここまで気迫を前面に出すこともそうない。

 指揮官はこうも言った。「ロードカナロアやカレンチャン。かなり強い馬と戦ってきた生き残りなんだ。今年のレーティング(格付け)を見れば分かるだろう」。昨年プレレーティング首位のロードカナロアは「120」だった。今年首位のハクサンムーンは「115」。確かにかなわない難敵ではない。阪急杯(2着)でも衰えなしを立証した古豪。3年連続、同馬に◎を打ってきた小田も決断を迫られていた。

続きを表示

2014年3月27日のニュース