【シンザン記念】菱田、アグネスミニッツで初重賞へ手応え十分

[ 2014年1月9日 05:30 ]

初の重賞制覇へ意気込む菱田はNo・1ポーズを決める

 京都メーン「シンザン記念」組ではアグネスミニッツとコンビを組む菱田裕二(21)が重賞初制覇へ意欲を見せた。

【シンザン記念】

 デビュー3年目の21歳が、初の重賞タイトルを虎視眈々(たんたん)と狙っている。菱田裕二はデビューイヤーの一昨年に23勝を挙げると、昨年は勝ち星を倍増して52勝。リーディングは全国17位、関西では8位まで躍進した。それでも本人に“満足”の二文字はない。

 「皆さんに支えられて勝たせていただきましたが、納得できる勝利数じゃありません。重賞にもあまり乗れませんでしたからね」

 ただ、確かな手応えもある。福島記念と愛知杯では軽ハンデが味方したとはいえ、伏兵を駆って掲示板に食い込んだ。「掲示板には載れましたし、重賞制覇はそう遠いところにあるもんじゃないのかな…という気持ちはありますね。そういった意味でも、今年の目標は重賞を勝つことです」

 新年早々、大きなチャンスが巡ってきた。シンザン記念で手綱をとるアグネスミニッツは前走の未勝利戦で初コンビを組んで快勝。重賞挑戦となるここでも騎乗依頼を受けた。

 「凄く背中が良くて、時計以上に乗り味がいいんです。前走は決して展開が向いたわけではないのに勝ち切ったんだから強いですね。強気なことは言えませんが、自分がうまく乗れば…という気持ちでいきたいと思います」

 地元の京都競馬場は家族や友人が応援に駆け付けることも多い。何より04年の天皇賞・春を観戦し、自身が競馬の世界に飛び込むきっかけとなった場所だ。

 「思い入れのある競馬場ですし、とりわけいいレースをしたいという思いは強いですね」

 大きな瞳にはまだまだあどけなさが残るが、徐々に勝負師らしい力強さも備わってきた。さらなる飛躍へ、重賞初制覇は何よりのアピールになるはずだ。

続きを表示

この記事のフォト

2014年1月9日のニュース