【フェアリーS】グリサージュ 牝馬同士なら!朝日杯FSの末脚再び

[ 2014年1月9日 05:30 ]

シニョリーナ(右)と併せて追い切るグリサージュ

 今週の中山メーン3歳牝馬重賞「フェアリーS」の追い切りが8日、美浦トレセンで行われた。全休日明けで追い切り馬が少ない中、前走、牡馬相手の朝日杯FSに挑んだグリサージュが併せ馬で成長を感じさせる動きを披露、仕上がりの良さを見せつけた。

【フェアリーS】

 全身ピンク色の服でまとい、さらに真冬に半袖というひときわ目立つ江田照がまたがった芦毛のグリサージュは、共に抽選を突破すれば菊川厩舎2頭出しとなるシニョリーナとWコースへ。グリサージュは5馬身後方からスタートした。4角すぎで馬体を併せ進路を内に取ると直線は馬なりのまま、びっしりと馬体を併せながらゴール。6F85秒1~1F13秒6の時計をはじき出して元気いっぱいの姿を見せつけた。

 「動きも良かったし順調にきている。全体的に力強さが出てきた」と江田照は好感触を口にした。見守った菊川師も「予定通り。新馬戦の後休ませて、緩かった背腰がしっかりしてきた。それに1回使って軽さが出てきた」と確かな成長を感じ取っている。

 今回と同じ中山マイルで行われた新馬戦は不利とされる大外枠からV。その後3カ月の休養を挟み、牝馬ながら果敢に朝日杯FSに挑戦(9着)。8分の3の抽選を突破、幸運も重なっての出走だったが、ゲートで後手を踏みレースは最後方から。それでも覇者アジアエクスプレスに次ぐ上がり3F35秒4の末脚を繰り出し能力の高さを見せた。「馬混みに入っても最後までしっかり脚を使ってくれた」と師は勝負根性を称賛した上で「スタート次第では、どんな競馬もできる」と自在性を強調した。課題のゲートも金曜に練習。さらにレース当日は担当厩務員がゲート裏まで付き添う、というように万全の対策で本番に臨む。

 「まだキャリア2戦。力があるのは間違いない。牝馬限定戦なら」と力を込める師。牡馬にもまれたド根性娘が混戦を断つ。

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2014年1月9日のニュース