【住之江・賞金王決定戦】毒島イン来た“ツキ進む”

[ 2013年12月22日 05:30 ]

TR3回戦の1号艇をゲットした毒島

 23日最終日の12R「賞金王決定戦」進出を懸けて、22日の11、12Rでトライアル最終戦が争われる。トライアル3回戦で6着に敗れた初出場の毒島誠(29=群馬)は11Rに絶好枠で登場。決定戦進出ボーダーを21点と想定すると、2着条件の勝負駆けとなる。こん身の逃げを打ち、頂上決戦へ突き進めるか!?

 6着大敗を喫し、悔しそうな表情を見せた毒島を、ボートの神様は見放していなかった。一番最後に回ってきたトライアル3回戦の艇番抽選。先の5選手は誰も1号艇を引けず、何と白いカポックが転がり込んできた。“残り物に福”とはまさにこのことで「気がめいっていたが、まだチャンスはある。仕切り直さないと」と3回戦を見据えた。

 2号艇で臨んだ2回戦は気温に対応できず、調整を失敗。1Mでターンマークを外し後退すると、持ち味の粘り強い追い上げは影を潜めた。「(TR1回戦の)20日の状態なら悪くないので戻したい。Sは(2コースから行った)今のレースで分かった」。しっかり調整を合わせ、勝負駆けに挑む構えだ。

 今年は飛躍の一年だった。7月の若松オーシャンCでSG初優出すると、翌月のまるがめMB記念でSG初戴冠。賞金ランキング5位で堂々の賞金王初出場を果たした。09年に元選手の幸美夫人(旧姓池田)と結婚し、家では一男一女のパパだ。しかもきょう22日は夫人の誕生日かつ結婚記念日。守るべき家族のためにも情けないレースはできない。「僕の方が守られている感じです(笑い)。いつも通りですが、絶対逃げます」とベスト6入りを誓った。

 トライアル2走を終えて、得点トップは連勝をマークした池田。2、1着の新田ともに、早々と決定戦進出を確実にした。残りの4枠は大混戦。枠番を考えると、瓜生と中島がやや有利な状況だが、経験豊富な松井、太田の地元勢も意地を見せるはずだ。

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2013年12月22日のニュース