【有馬記念】12万人「オルフェコール」 最後の雄姿に観客涙

[ 2013年12月22日 21:17 ]

第58回有馬記念 芝2500メートル

(12月22日 中山競馬場)
 最後の雄姿を目に焼き付けた―。ことしの中央競馬の大舞台を締めくくる22日の有馬記念。引退レースとなった1番人気のオルフェーヴルが圧勝し、中山競馬場(千葉県船橋市)を埋め尽くした約12万5000人から地鳴りのような「オルフェコール」が巻き起こった。

 青空の下、レース開始を告げるファンファーレが鳴り響くと、観客の熱気は最高潮に。オルフェーヴルが後方から追い上げ、直線で後続を引き離すと、「行けー」「頑張れー」と絶叫する声が上がった。

 オルフェーヴルの単勝馬券を握り締めていた川崎市の女性会社員(50)は「私にとっては世界一強い馬。馬券は記念にとっておく」と涙ぐんだ。東京都台東区のアルバイト阿部諒介さん(25)は「圧倒的な強さと、たまに謎の敗北をするところが魅力的だった。(引退後は)強い子どもを残すことを期待している」と話した。

 日が暮れてからの引退式には観客約6万人が残り、スポットライトを浴びてスタンド前を歩く栗毛の怪物に「ありがとう」「忘れないぞ」と温かい拍手を送った。

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2013年12月22日のニュース