【ジャパンC】ジョシュアツリー 鞍上J・ムルタ、陣営本気モード

[ 2013年11月19日 05:30 ]

東京競馬場に似た舞台で勝ち星を積み上げてきたジョシュアツリー(JRA提供)

 今週は競馬の祭典「第33回ジャパンカップ」(24日、東京)が行われる。外国馬はわずか3頭と寂しくなったが個性派ぞろい。スポニチ本紙コラム「The World」でおなじみの競馬評論家・合田直弘氏にこの3頭を診断してもらった。また、この日、外国招待馬3頭は入厩先の千葉県白井の競馬学校で全てゲート試験に合格した。

【ジャパンC】

 欧州調教馬でありながら、例年10月にカナダのウッドバインで行われるG1カナディアン国際(芝12F)に4年連続で参戦し、3勝・2着1回という素晴らしい成績を残しているのがジョシュアツリーだ。欧州ではG2勝ちが最良の成績で、G1では連対実績もないという、極めて偏った戦績を持つ馬である。ウッドバインは、北米では珍しく芝コースがダートコースの外側にある競馬場で、従って北米にしてはコーナーが緩く、直線も439メートルとたっぷりある。なおかつ平たんで左回りと、つまりは東京競馬場と形状が似ており、馬場適性は十分にありそうな馬だ。鞍上に、大一番に強く日本の競馬もよく知るJ・ムルタを配してきたあたりに、陣営の本気が感じられるが、問題は能力的に足りているかどうかだ。10月の凱旋門賞ではオルフェーヴルの9馬身半、キズナの7馬身半後方でゴールインしており、大体その程度の馬とみてよいと思う。

 ≪「動き申し分ない」≫英国のジョシュアツリーは2度目のJC参戦。3歳時の10年には10着に大敗したが、古馬になってカナダのG1を2勝するなど実績を積んで再来日した。この日は競馬学校ダートコースでキャンター。ストリンガー助手は「とてもいい状態を保っている。動きも申し分ない」と語った。

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2013年11月19日のニュース