【スプリンターズS】逃げ一本!データはハクサンムーンが王者浮上

[ 2013年9月24日 06:00 ]

 過去10年のデータから優勝馬を探してみると、ハクサンムーンが浮上した。

 (1)距離適性 過去10年で日本馬7勝、外国馬3勝。今年は外国馬の挑戦がないので日本馬の傾向を分析。勝ち馬は全て芝1200メートルで2勝以上の実績があった。スペシャリストが集うレース。マイルではG1実績のあるグランプリボスだが、1200メートルは今回が初めて。さすがにここは厳しいか…。

 (2)重賞実績 優勝7頭中6頭が芝1400メートル以下の重賞を2勝以上。唯一の例外デュランダルは当該条件1戦のみで3着だった。サマースプリントシリーズで活躍のフォーエバーマークは前走キーンランドCが初重賞では、実績不足と言わざるを得ない。

 (3)休み明け苦戦 優勝7頭は全て8月以降に出走していた。6月のCBC賞以来となるマジンプロスパー。重賞3勝の実績は認めつつも一歩後退。

 (4)夏競馬好走 夏競馬で好走した勢いのある馬が好結果を残しているG1。相手が格段に強くなるため夏に大敗しているようでは通用しない。2年前のこのレースで2着の実績が光るパドトロワだが、直近2戦は2桁着順に大敗。G1での巻き返しは、やや厳しいと見る。

 (5)連覇の壁 最後はやはり王者ロードカナロアとハクサンムーンの2頭が残った。スプリンターズSは連覇が困難なレース。デュランダル、カレンチャン、香港最強馬サイレントウィットネスなど競馬史に名を残す馬たちが連覇に挑み敗れた舞台だ。短距離馬のピークはそれほど長くない。ロードカナロアは前哨戦で2着に負けており、黄信号という印象。

 結論はハクサンムーン。セントウルSでカナロアを破った夏のスピード王の勢いは侮れない。捕まりそうで捕まらない。逃げ一本の清々しい新王者誕生に期待する。

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2013年9月24日のニュース