【京王閣・オールスター】完全でG1連覇だ!金子旋風は収まらない

[ 2013年9月17日 06:00 ]

寛仁親王牌に続き、オールスターでG1連覇を狙う金子

 台風18号の影響で中止順延されたG1「第56回オールスター競輪」は17日、全レース車番変更(2番車と3番車)して京王閣競輪第11Rで決勝戦が争われる。「グランプリ2013」の出場権利と優勝賞金4000万円を懸けて争われる大一番は充実著しい新田祐大の動きに乗る成田和也の差し脚、G1連覇を目指す金子貴志、地元のボス・後閑信一ら好調選手の対戦で激しい優勝争いが繰り広げられる。

 深谷との好連係で弥彦・寛仁親王牌を制した金子が3連勝で決勝へ進出。G1連覇まであと1勝のところまで来た。台風で1日順延、水を差された形になったが、38歳のベテランは「これまでも順延の経験は何度もある。過ごし方もよく分かっているよ」と余裕の表情。午後2時から検車場までの通路でじっくり体をほぐし、念入りに自転車の調整。仕切り直しの一戦に精神を集中していた。

 決勝に進んだ9人の中でも、ここまでの勝ちっぷりは際立っている。3連勝での勝ち上がり。前を任せた竹内や浅井が不発になる流れでも自力に転じてまくり一閃(せん)。抜群の切れ味で窮地を脱してきた。「今シリーズはレースの流れが見えている」と一戦ごとに自信を深めている。

 決勝で弟子の深谷との連係はならなかったが、代わりに吉田が先導役を務める。準決12Rでは深谷の先行に乗って1着。「バックからはどうやって深谷君を残すかだけを考えていた。本当に残念…。金子さんのG1優勝で盛り上がっている中部の勢いを止めたくない」と吉田。それだけに何が何でも主導権の思いは強い。吉田が先制すれば番手有利に。吉田が先手を奪えなくても自力に転じてこん身のまくりを繰り出す。

 最近ではG1連続優勝は08年に渡辺晴智が日本選手権→高松宮記念杯を制して以来。またG1での完全Vは98年の一宮オールスターで山口幸二(引退)が達成して以来の快挙。「日に日に脚は軽くなっている」と話す金子が優勝ゴールを駆け抜ける。

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2013年9月17日のニュース