【船橋・オートレースGP】永井、台風一過で一気!SG3連覇だ

[ 2013年9月17日 06:00 ]

開催中止の16日もリラックスした表情で調整に余念がない永井

 16日に最終日が争われる予定だった船橋オートのSG「第17回オートレースグランプリ」は台風18号の影響で中止、17日に順延された。台風一過で良コンディションが想定される12Rの0オープンによる優勝戦(5100メートル=10周)は、2月の船橋全日本選抜、4月の飯塚オールスターに続く自身2回目のSG3連覇が懸かる永井大介(36=船橋)に熱い視線が注がれる。

 いつものハイパワーには遠く及ばない今シリーズの永井。「最近は自分の思うようなエンジンに仕上げられない」状態でもSG3連覇への挑戦権を死守したのはさすが。レースがなかった16日にはやや表情を崩しながら「よくここまで来られたと思う」とストレートに気持ちを表現した。

 「夏場の初めに部品を換えたりしても変わらなかった。それで実績のあるクランクの投入や下周りの調整でセッティングを扱うようにした」と永井。迎えた今シリーズの動向が注目されたが「2日目(13日)のレース後にシリンダー、ピストンを換えてから少しずつ良くなったと思う」と柔軟な作業方法が実を結んだ。

 4日目(15日)の準決12Rは良走路で1着通過。「直線の威力は上向いているが、大きいコースを走ろうとするとフロントタイヤが逃げたりハネがあったりするのでペースを上げられない」と結果とは裏腹に苦悩の表情。それでも、準決9~11Rで地元船橋勢が優出ゼロだっただけに「いい意味でのプレッシャーになった」と逆境をエネルギーに転換しての優出に誇らしげ。「優勝するためにはトップスタートしか考えていない」と気合を込めた。

 「勝てたらうれしいけど、レースは何があるか分からない」と時折厳しい表情をのぞかせる永井。しかし、メンバー中最多のSG10Vの実績が重要な局面でジワリと効いてくる可能性は高い。あとは、今年のSGを総ナメするという離れ業へ無心で突っ走るだけだ。

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