【ダービー】キズナ騎乗の武豊「5勝目狙う」特別な思いを吐露

[ 2013年5月21日 06:00 ]

「DERBY TURF HILLS」での武豊と優木まおみ

「DERBY TURF HILLS」

 名手が5度目のVを誓った。3歳馬の頂上決戦「ダービー」(26日、東京)に向け、20日、東京都港区の六本木ヒルズで「DERBY TURF HILLS」がスタート。開幕セレモニーにキズナ騎乗の武豊(44)が、杉本清アナウンサー(76)、タレント優木まおみ(33)と共に参加。約200人が見守る中、5勝目を力強く宣言し、ダービーへの特別な思いを吐露した。
【ダービー】

 ステージに登場した武豊の視線は既にダービーを見据えていた。「スイッチは日曜に競馬場を出た瞬間から入っている」。キズナと挑む、現役最多24戦目の大舞台。「今年はチャンス。5勝目を狙う」。力強く宣言した。

 イベントでは3人が選ぶダービー名勝負を映像と共に紹介。武はシンボリルドルフが勝った84年を挙げた。「競馬学校1年生の時、初めて生観戦したダービー。かっこよかった。子供の頃から思っていた、騎手になって絶対にダービーを勝つんだ、という気持ちが、あらためて大きくなった」。懐かしそうに振り返った。

 強烈な末脚で制した前走・京都新聞杯のVTRが流れると観客から「オーッ」と歓声が上がった。「ダービーをイメージしながら乗った。本番へ向け、万全だなと思った」と手応えを明かした。杉本氏は「ディープインパクトの子でダービーを勝って、豊騎手で凱旋門賞へ行ってほしい」と夢を語った後、オークスでは武が乗ったクロフネサプライズ(12着)に本命を打ったことを明かした。武は「今週は(本命は)勘弁して…」と笑わせた。

 上位人気が確実なキズナ。「ダービーは1番人気で勝つことがうれしい。恐らく自分が一番期待している」と力を込めた。「ダービーへの思いは年々大きくなっているが、05年のディープを最後に勝てていない。ここで勝って、もう一度自分を奮い立たせたい」。44歳の今も、最高峰の一番への思いは、いささかも衰えていない。

 ロゴタイプを筆頭とする皐月賞組について「レベルは相当高い」と語りながらも、最大のライバルは「自分」と締めくくった。ディープで制した8年前とは、あらゆる状況が変化したが、自分をコントロールしきらなければ栄光に届かない点は同じ。強い気持ちを胸に、名手は5勝目に挑む。

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2013年5月21日のニュース