【ヴィクトリアM】アイムユアーズ 手塚リレーで関東連勝まだ伸ばす

[ 2013年5月10日 06:00 ]

手塚厩舎の豪華追い!!左はヴィクトリアM出走のアイムユアーズ。右はオークス出走のアユサン

 春の古馬牝馬No・1を決めるG1「第8回ヴィクトリアマイル」(12日、東京)の出走馬が9日、決まった。美浦トレセンで木曜追い切りを行ったのがアイムユアーズ。ここ2戦2桁着順が続くが、抜群の動きで反撃態勢を整えた。同レースは10日、枠順が確定する。

【ヴィクトリアM】

 角馬場で入念に体をほぐした後、Wコースに現れたアイムユアーズ。マイネルテンクウ(4歳500万)、桜花賞馬アユサンを後方に置きスタート。結局、最後まで大きなリードを保って単走の形で6F84秒1~1F12秒6をはじき出してのゴール。馬なりだったが迫力満点のフットワークに手塚師も納得顔。「結果的に単走になったけど、いつも通り良く見える。前走(阪神牝馬S10着)使った後に疲れが残ったが、よくここまで持ち直してくれた。戦える状態に持ってこられた」と自信を見せた。

 その師が「実績の割に人気にならなさそうだね」と話したように、ここ2戦の2桁着順で人気を落としそうなユアーズ。しかし、前々走マイルCS(10着)は牡馬相手。前走は休み明けだった上に、湿った馬場や最内枠が響いたもので参考外といっていい。

 デビュー3戦目の函館2歳S(2着)以降はオール重賞挑戦。常にハイレベルな環境で揉まれながら結果を出してきた。G1阪神JF(2着)をはじめ3歳時はフィリーズレビュー、クイーンSと重賞2勝をマークと師の言葉通り格の見劣りはまったくない。

 さらに操縦性の高さも見逃せない。過去12戦で9人が騎乗した。G1・5戦も全て異なる騎手が騎乗しているが、マイルCS以外は大崩れしていない。どんな騎手でもコンスタントに力を発揮し、素直に従うのが最大の持ち味なのだ。今回は戸崎との新コンビだが、1週前追いで手綱を取って「クセがなく、センスのある馬」と感触を確かめて乗りやすさを強調した。

 さらに戸崎は「関東馬の連勝が止まらないように頑張ります」と気合を入れる。アユサンから始まった関東馬のG1連勝街道。ユアーズの5連勝で来週オークスのアユサンへ、手塚リレーでタスキをつなぐ。

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