【ヴィクトリアM】池添サウンド全開!「仕掛けどころがポイント」

[ 2013年5月10日 06:00 ]

調教に向かうサウンドオブハート

 フランス遠征から帰国した池添謙一騎手(33)はサウンドオブハートでの参戦。自身区切りのG1・20勝目へ全力投球だ。

 海を渡った者にしか得られない経験と異国の環境でもまれる厳しさ。先月6日にフランスに向かった池添はその2つを肌で感じて日本に帰ってきた。JRA通算827勝、G1・19勝の一流ジョッキーも国内ほどの知名度はなく、まさに一からのスタート。それでも下地がまっさらな分、吸収が早い。この1カ月が貴重な時間になったようだ。

 「自分がいた厩舎(ミケル・デルザングル師)が大手の馬主さんの馬を多く預かっていたこともあって、乗りたくてもなかなか乗れない状況。今回、レースは5鞍だけ。でも向こうに行って刺激になったし、得るものもありました。充実していましたね」

 施設や調教のやり方の違いに当初はとまどいながらも徐々に順応。「コースにはハロン棒もないし、コーンが置いてあるだけ。最初はうまく乗れなかったけど今はちゃんと乗れるようになりました」と日々の調教を振り返る。たとえ自身のポジションは約束されていなくても「毎年フランスに行きたいですね。ユタカさん(武豊)にも行き続けることが大事、と言われましたから」と来年の再渡仏を思い描いている。

 この週に帰国したのは騎乗依頼を受けていたヴィクトリアマイルのため。自身が騎乗して洛陽S→阪神牝馬Sと連勝中のサウンドオブハートとコンビを組む。

 「一瞬の切れ味が武器だから仕掛けどころがポイントですね。松山康厩舎は来年2月で解散。いい状態で臨めると聞いているし、結果を出せるよう頑張ります」

 レースに、そして勝利に飢えた池添が自身の牝馬G1完全制覇が懸かる、この一戦でパートナーの持ち味をフルに引き出す。

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