【皐月賞】ミヤジタイガ、豪快12秒8 善臣「チャンスをモノに」

[ 2013年4月11日 06:00 ]

柴田善を鞍上に、CWコースで追い切られたミヤジタイガ

 これが初コンタクトとは思えないくらい人馬の息がピッタリ合っていた。弥生賞2着で優先出走権をつかんだミヤジタイガは主戦・和田がタマモベストプレイに騎乗するため、陣営は柴田善にオファー。その鞍上が美浦から駆けつけてCWコース単走で追い切った。

 前半は軽快にラップを刻んでの直線。鞍上が右から左へとムチを持ち替え、ビシッと2発。耳を伏せて反応すると豪快なフォームで6F79秒4、ラスト12秒8で一気にフィニッシュ。

 追い切りを終え、報道陣の前に姿を現した柴田善は「自分は(G1共同会見に)似合わない」と、つかみの“自虐ネタ”で会場を和ませる。パートナーの印象について「背中が柔軟で、バランスがとてもいい」と表現。そして「このチャンスをモノにしたいですね」と自身初のクラシック制覇への意気込みを口にした。岩元師も「レース運び、ペース配分も素晴らしいジョッキー」と経験豊富なベテランに絶大な信頼を寄せる。

 前走の弥生賞では、好位のインから馬群を縫うように伸びて2着。カミノタサハラには屈したものの10番人気を覆す力走で波乱を演出した。岩元師は「荒れた馬場もこなせるし、中山の相性はいい。輸送にも強いタイプ」と前向きに締めくくった。歴代G1最多タイの7勝を挙げた名馬テイエムオペラオー以来14年ぶりの皐月賞戴冠へ「そりゃ、褒めすぎちゃう!?」と豪快に笑う岩元師の気負いのない表情が逆に不気味だった。

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2013年4月11日のニュース