【卒業記念競走】成績1位馬場 イン死守!逃げ切りV

[ 2013年3月20日 06:00 ]

優勝戦の1周目2マークを先頭で回る馬場剛(1)

 ボートレースの「第112期選手養成訓練学校卒業記念競走」の優勝戦が19日、福岡県柳川市のやまと学校で行われた。リーグ戦の通算勝率No・1の馬場剛が前付けを許さず枠の利を生かしイン死守から逃げ切った。112期の応募総数は特別枠を含め1664人で合格者は男子28人、女子8人の36人。最終卒業者数は男子23人、女子7人の30人だった。すでに30人の斡旋は決まっており5月、各地のレース場でデビューする。

 1号艇のアドバンテージがある馬場だが卒業記念レースを想定して行われた模擬レースで松尾の前付けを許した。そのことが馬場の脳裏を離れなかった。

 「昨夜はいろいろなことを考えて眠りにつけなかった。松尾君の前付け、起こしの位置はどうなるかなどです」

 だが、その本番。P離れで後手を踏むことなくインを死守することができた。全訓練生の中でリーグ戦平均S、コンマ10台(0・19)は馬場ただ1人。この展開に持ち込めばもう決まりだ。「スタートした時は赤のカポック(松尾)がちらっと見えたが先に回ることだけを考えた」。まくらせず、差させず。一気にトップに躍り出た。

 「自分の一番の売りは?」の質問で「スタート」の返事。リーグ戦で93走し1着が44本。この数字も抜けている。太らない体質もボート選手には何よりで天職だろう。24代やまとチャンピオンとして5月2日、平和島デビューが決まっている。

 ◆馬場 剛(ばば・つよし)1992年(平4)7月6日生まれの20歳。東京都多摩市出身。身長1メートル66、体重50キロ。血液型AB。調布南高校卒業。家族は母、弟。リーグ戦通算成績は7・56(1位)。

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