【高松宮記念】スギノエンデバー 驚異の瞬発力、昨秋無念晴らす

[ 2013年3月20日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=19日】高松宮記念は既に2頭が回避してフルゲート割れの目下17頭立て。フルゲート16頭で除外も出た昨年のスプリンターズSとは対照的だが、そこで賞金17番目だったのがスギノエンデバー。無念の除外から一転、今回は賞金10番目で堂々、ゲートイン確定だ。

 田中健を背に元気にポリトラックコースを1周。スタンドで調教を見守る若松助手に、柏原は直撃した。「元気いっぱい。秋のG1に出られなかった分も頑張ってほしい」

 17日に坂路で4F51秒5~12秒5。日曜にしっかりやるのは浅見厩舎のパターンだ。前走・阪急杯6着後も高いレベルで状態をキープしている。3歳時の葵S(5着)以降、徹底して1200メートルを使ってきたが、前走は22戦ぶりの1400メートル。ベストとは言えない条件で上がり3F34秒2、0秒5差と崩れなかった。当然、1F短縮は大幅なプラス材料になる。

 「前走、いくらかしまいが甘くなったのは1400メートルの分。それでも上手に折り合い、思った以上に頑張ってくれた。今回は1200メートル。中京でも勝ち鞍があるし、条件的には言うことない」(同助手)

 上がり3F32秒台の瞬発力が最大の武器。ハートの強さも抜群だ。「いつも一生懸命走る、偉い馬だよ。今回も頑張ってくれるはず」。ゲートインできるありがたさは身に染みている。だからこそ、チャンスは物にしたい。若松助手の口ぶりから意気込みがストレートに伝わった。

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2013年3月20日のニュース