【阪神JF】緩急自在ディアマイベイビー 抜群伸び11秒9!

[ 2012年12月7日 06:00 ]

ディアマイベイビーは単走で抜群の伸びを見せた

 2歳女王決定戦「第64回阪神JF」(9日)の出走馬が6日、決まった。木曜追いでは白菊賞Vで勢いに乗るディアマイベイビーが折り合って抜群の伸び。阪神JF3勝と抜群の相性を誇る松田博師も納得の動きで同レース史上初の3連覇&4勝目の期待が膨らむ。枠順は7日に確定、8日前売りされる。

 朝一番、CWコースを単走で進むディアマイベイビーのテーマはただ1つ。緩急をつけられるか?向正面では行きたがるどころか、1F16~17秒台の緩いペースを折り合って刻む。直線でゴーサインが出るや、静から動に移行。1F11秒9と抜群の伸びで応えた。

 騎乗した野元(レースは川田)から笑顔が広がった。「良かった。先生(松田博師)からはテンはゆっくり行って、しまい伸ばしてくれ…の指示。折り合いもついた。直線で追ったら凄い伸び。実戦でもこんな形で折り合えれば、最後にいい脚を使えると思う」

 松田博師も満足そうだ。前2戦の最終追いは同じCWコースで1F13秒2。しかし、今回はラストに特化して鋭く伸びた。「だいぶ落ち着いてきた。阪神JFは早い段階で目標にしてきた。昨年は最大の難関がクジ(抽選)だったから。今年は最初から出られることが分かっているから、ヤキモキしないで済むし、仕上げも楽だった」。阪神JFといえば、松田博厩舎。08年ブエナビスタ、10年レーヴディソール、昨年ジョワドヴィーヴルで3勝と抜群の相性。ただ、ブエナもヴィーヴルも1勝馬の身で抽選対象だった。今年のディアは前走・白菊賞Vで胸を張って出られる。

 V戦略は脚質転換なるかだ。未勝利戦も前走も抜群のスピードを武器に逃げ切ったが、G1ともなると簡単には通用しない。指揮官には半兄ゴスホークケンの軌跡もインプットされている。07年朝日杯FSを逃げ切ったが、それが最後の白星となった。「行くだけでは正直これから厳しい。あういう形にはしたくない」と師は本音も明かす。

 阪神マイルは未勝利Vの舞台。最終追い通り、タメたエネルギーを最後に爆発できれば、2歳女王は夢物語ではない。師は「川田には逃げないように…と言っておくよ。順調にきているし、目標にしてきたG1。頑張ってほしいね」と前人未到の阪神JF4勝目を視界に入れている。

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2012年12月7日のニュース