ダービージョッキー石橋守 2度目挑戦で調教師試験合格

[ 2012年12月7日 06:00 ]

調教師合格通知書を手にする左から飯田、石橋守、森田厩務員

 JRAは6日、平成25年度新規調教師試験の合格者を発表した。関西3人、関東2人の計5人。現役騎手では石橋守(46)と飯田祐史(38)。また森田直行(51)は史上初めて厩務員からの合格者となった。

 メイショウサムソンとのコンビでおなじみの“ダービージョッキー”石橋がついにトレーナーに転身する。2度目の受験で見事合格。「騎手を引退したら調教師を目指そうという目標は持っていた」と受験は自然な流れだった。28年に及ぶ騎手生活の中で思い出の馬はやはりメイショウサムソン。「ホースマンが目指すダービーを勝ったので」とダービージョッキーの勲章を手に入れた馬名を挙げた。

 この朗報に「河内先生からオレも安心したわ、と言ってもらえた」と現在、調教を手伝っている厩舎でジョッキー時代からの先輩に真っ先に喜んでもらえたという。香港遠征中の武豊からもすぐに祝福の国際電話があった。

 競馬学校の同じ1期生出身で騎手を経て調教師で活躍するのは今年G1・2勝の須貝師。「同じ釜のメシを食った仲だし凄いと思う」としたが、開業予定は2年後でまだスタートラインに立っていないとあって「まずは騎手と調教師では立場が違うのでいろいろ学びたい。今は身の引き締まる思い」と苦労人らしく謙虚に話した。

 【栗東所属】

 ◆石橋 守(いしばし・まもる)1966年(昭41)10月23日、滋賀県生まれの46歳。85年、騎手デビュー。通算9446戦472勝(重賞は06年皐月賞、ダービーなど15勝)

 ◆飯田 祐史(いいだ・ゆうじ)1974年(昭49)11月18日、滋賀県生まれの38歳。93年、騎手デビュー。通算5918戦378勝(重賞4勝)。父は飯田明弘師。

 ◆森田 直行(もりた・なおゆき)1961年(昭36)12月1日、滋賀県生まれの51歳。84年、競馬学校厩務員課程入学。85年、長浜厩舎厩務員、その後、福島信厩舎を経て現在は松田博厩舎厩務員。

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2012年12月7日のニュース