JRAが降着ルール変更 来年から、到達順位を尊重

[ 2012年10月30日 18:44 ]

 日本中央競馬会(JRA)は30日、他馬への走行妨害などによる降着、失格のルールを来年1月から変更し、到達順位をより尊重した分かりやすいものにすると発表した。英国などに合わせた。地方競馬も来年4月からの実施に向けて調整中。

 現状では「被害馬の競走能力発揮に重大な影響を与えた場合」に降着となるが、新ルールでは「走行妨害がなければ、被害馬は加害馬に先着していたと判断できた場合」に適用となる。被害馬が加害馬から大きく遅れ、他馬にも抜かれてゴールした時などは降着にならない。また失格は落馬や競走中止があっても必ずしも適用されない。

 一方で、降着などに当たらない場合でも、騎手には騎乗停止などの制裁がより厳格に科される。

 JRAは過去のケースで、ともに他馬への走行妨害があった1991年の天皇賞・秋のメジロマックイーン(1位入線、18着降着)や2010年のジャパンカップのブエナビスタ(1位入線、2着降着)は、新ルールでは降着に当たらないとの見解を示した。

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2012年10月30日のニュース