【府中牝馬S】アプリコット、馬なり軽快12秒1

[ 2012年10月11日 06:00 ]

 今週は東京メーンも牝馬の戦い――「第60回府中牝馬S」の追い切りが10日、美浦トレセンで行われた。ヴィクトリアマイル(18着)以来となるアプリコットフィズが得意の秋を迎えて一変ムードだ。

 ポリトラックで5F63秒6~1F12秒1。馬なりのまま軽快な走りを見せた。小島良助手は「昨秋の出来にはまだ及ばないかもしれないが、動ける体にはなっている」と納得の口ぶり。小島太師も「ここに来ていい動きをするようになってきた」と上昇気配を感じ取っている。

 重賞2勝、10年秋華賞3着の実績馬だが、成績は実に不安定。ポイントは季節にある。3着以内を確保した8戦のうち7戦が9~2月、中でも9~11月は【2210】と文句なしの好成績。昨秋は京成杯AH2着→富士S2着→キャピタルS優勝と牡馬相手に好走を続けた。小島良助手も「調教の動きは年中いいんだけどね。レースで引っ掛かってやめちゃうというのが、この時季だけは治まるんだよ。なんでだろうね」と苦笑いするほど、季節による差が大きい。ヴィクトリアMは2年連続の最下位に敗れたが、“悪い癖”が出てしまう春の成績は完全に度外視できる。

 師も「1800メートルのクイーンSを押し切れるんだから、距離自体は大丈夫。とにかく折り合いだけ」と精神面をポイントに挙げる。昨年の富士Sではその後にマイルCSを勝つエイシンアポロンと頭差の接戦。同じ秋の府中で牝馬限定戦なら…。一変Vがあっても何ら不思議ない。

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2012年10月11日のニュース