【帝王賞】折り合い次第でテスタマッタまた!!

[ 2012年6月26日 06:00 ]

<帝王賞>混戦模様の中、好走が期待されるテスタマッタ

 古馬ダート戦線の上半期総決算「第35回帝王賞」が27日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。フェブラリーSを鋭い末脚で快勝したテスタマッタが今年2度目のG1制覇を狙って3度目のTCK遠征。頼もしい相棒・岩田康誠(38)を背に09年ジャパンダートダービーVの再現なるか。一方、公営兵庫の大物オオエライジンがいよいよG1初挑戦。地方交流重賞Vがあるコースでの走りに注目が集まる。

 レコードホルダーのスマートファルコンが不参戦、地方の雄フリオーソが直前回避。5月のかしわ記念(船橋)でG1・6勝目を挙げたエスポワールシチーも2000メートルに一抹の不安。混戦模様となった今年の帝王賞。フェブラリーSの覇者テスタマッタに視線が集まるのは当然の流れか。

 重賞初挑戦だった09年の3歳ダート王決定戦JDD(G1)を制した験のいい大井コース。今年2月のフェブラリーS快勝で完全復活。G1連勝を狙ったかしわ記念は序盤で掛かり1コーナーでも不利を受けて予定より後方の位置取り。先行有利の馬場状態の中、懸命に3着まで押し上げた。

 巻き返しに向け、馬は順調そのものだ。村山師は「攻めの動きは地味だけど、もともと動く馬じゃないですから。やはり今回も折り合いがポイントでしょう。スタミナ自体はある馬なので、折り合いさえスムーズなら」と語った。

 過去8戦で手綱を取り、G1・2勝を挙げた鞍上・岩田の今季の活躍ぶりも心強い。今年の中央G1戦線ではこのテスタマッタのフェブラリーSに始まり、桜花賞をジェンティルドンナ、そしてダービーをディープブリランテで制覇。地方競馬場で開催されたダートグレード競走でも黒船賞・セイクリムズン、マリーンC・ミラクルレジェンド、先週の北海道スプリントC・セレスハントなど今年既に6勝をマークしている。

 桜井助手は「折り合いをつけて流れに乗ればフェブラリーSのような脚が使える。瞬発力は抜けている。脚元の不安がなくなり、順調に乗り込めるようになった。まだまだ成長途上の馬です」と期待を寄せる。

 テスタマッタ時代の到来へ。帝王賞はぜひ手にしたいタイトルだ。

◆27日の帝王賞当日イベント

 ▽来場 野球評論家の清原和博氏が来場。午後6時50分頃からトゥインクルステージで予想トーク。表彰式ではプレゼンターを務める。

 ▽上半期BIGレース抽選会 配布された抽選券の「帝王賞当日引換券」をギャラリーオブオーナー横特設会場に持参。抽選でTCK重賞レプリカゼッケンやL―WING3階指定席引換券などが当たる。

 ▽配布 先着来場者1万5000人に「帝王賞レーシングガイド」を正門、北門で。

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2012年6月26日のニュース