【ラジオNIKKEI賞】藤田 アーデントは俺が乗る!

[ 2012年6月26日 06:00 ]

<ラジオNIKKEI賞>藤田は志願のアーデント騎乗で燃える

 今週、福島で行われる3歳ハンデ重賞「第61回ラジオNIKKEI賞」は藤田伸二騎手(40)騎乗のアーデントに注目だ。毎年、この時期は北海道を主戦場にしている鞍上が志願しての重賞騎乗。その半端じゃない意気込みと、陣営のこん身の仕上げを味方につけて重賞初制覇を目指す。

 アーデントの素質にほれ込んでいるからこそだ。その手綱を放さず、藤田が05年4月24日以来7年ぶりに福島で騎乗する。夏開催に限れば99年以来13年ぶりとなる。

 相棒とは3回目のコンビ。初騎乗だった弥生賞で3着に入り、クラシック出走の切符をつかんだ。前走の皐月賞は極端に荒れた馬場に苦しみ、ハミを取らず11着。不完全燃焼の内容に、鞍上はリベンジに燃えている。「関東のトップジョッキーがいるから乗りに来なくてもいいよと言ったが、“僕が乗ります”と志願してくれたんだ。福島に来るのは珍しいよな」と加藤征師がその熱意を代弁した。

 鞍上は以前からこの馬のために、献身的な姿勢を見せている。弥生賞の1週前追い、皐月賞の最終追い切りには、栗東から美浦に駆けつけて騎乗。ベテラン騎手の熱い心意気に指揮官も感無量だ。「追い切りにも自腹で乗りに来てくれた(笑い)。馬の素質を高く買ってくれているんだ」

 その期待に応えるためにも万全の状態で送り出す。1週前には古馬のオープン馬トーセンアドミラルとWコースで併せて、楽に併入に持ち込んだ。

 「前走後はすぐにノーザンファームしがらきに放牧に出して、約1カ月前に帰厩。入念に乗り込んできたし仕上がりはいいよ。久々でもきっちり力を出せるタイプなので大丈夫」

 京成杯4着、弥生賞3着という重賞実績ならトップハンデ56キロは仕方ない。師は「折り合いに課題はあるが、今回はスタートしてすぐ1コーナーがあるし折り合いは付けやすい。大丈夫じゃないかな」と手応えを語った。意気込みMAXの藤田を背に、初のタイトル獲りに挑む。

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