【水沢】元気、希望、感動の被災地支援

[ 2012年5月25日 06:00 ]

奥州市内の保育園で「ちびっこふれあいポニー乗馬」を実施した岩手ジョッキーズ(岩手県競馬組合提供)

 【地方競馬です!!】岩手競馬の舞台が先週、水沢から盛岡に移った。昨年は東日本大震災の影響で5月盛岡での開幕だった。あれから1年、岩手県調騎会騎手部会が、あらためて復興支援への思いと行動を明確にした。震災直後からさまざまな支援活動を行い、当時会長だった菅原勲(今春調教師に転身)は「今だけでなく続けていくことが大切」と話していた。そして今、村上忍会長(35)は「今年だけじゃなくて長い期間、小さいことでもやれる範囲で継続しようと。みんなで自然とそういう話になった」と語った。

 主に目を向けたのは被災地の子供たち。周囲の支えに助けられ、夢だった騎手になった17人が「夢を諦めてほしくない。被災地のことを忘れてはならない」と願う。先々週は陶文峰、菅原俊吏、菅原辰徳が奥州市内の保育園で、「ちびっこふれあいポニー乗馬」を実施。「今回は3人だったが全員でやっていきたい。今後も競馬組合の協力を得て続けていく」と村上。ほかにも騎手がレース名をつけた競走の騎乗手当の一部を、いわての学び希望基金へ寄付する。1開催1競走(計20競走)を予定。21日11Rは村上が考えた「一完歩ずつ被災地の明るい未来に」だった。場内では名づけた騎手のメッセージ映像も流される。元気、希望、感動をキーワードに競馬と支援活動が続く。(池田 裕文)

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2012年5月25日のニュース