【日本ダービー】エース逆襲 福永「純粋にチャンス」

[ 2012年5月25日 06:00 ]

<日本ダービー>池江師(右)と福永が見守る中、厩舎周りを運動するワールドエース

 「第79回ダービー」の枠順が24日、確定した。皐月賞2着からの逆転を狙うワールドエースは4枠8番。「The Keyman」は13度目の挑戦で頂点を狙う福永祐一騎手(35)の胸の内に迫った。ここ4年で3勝、2着1回と絶好の相性を誇る1枠1番はプリンシパルS優勝馬スピルバーグと決定。波乱の使者となるか。ダービーの馬券は、25日、ウインズ新橋、後楽園で午後2~7時まで前々日発売される。

 ――ワールドエースの最終追い切りは今までの坂路ではなくCWコース。

 福永 ソエ(若駒特有の管骨の痛み)が固まったのと、ダービーということで悔いのない仕上げを考慮してウッドに入れたのだと思います。

 ――しかし、トーセンホマレボシに手応えで見劣った。

 もともと坂路でも驚くような時計が出る馬ではありません。調教の手応えはいつも通りなので気にする必要はないでしょう。

 ――前走(皐月賞2着)を振り返ってください。初めての関東圏への輸送でした。

 はい。でも、当日の馬体重は前々走(若葉S、1着)と変わらない446キロ。良い傾向だと感じました。

 ――スタートはフワッと出る感じであまり速くない。

 ゲート練習もしていますが、前走もそういう感じでした。ただ、大きく遅れたわけではないので心配はありませんでした。

 ――直後に前の馬につまずいた。

 あれは恥ずかしいプレーでした。もっと前の馬の動きに注目していたら、近くにいる馬につまずいてしまいました。アブミが脱げなかったから立て直せたけど落馬寸前でした。

 ――馬に動揺は見られなかった?

 それが意外にも全く動揺せずリズム良く走ってくれました。位置取りは悪くなってしまいましたけどね。

 ――18頭立ての17番手という位置。

 本当は好位につけるつもりだったので“しまった!!”と思いました。でも、気付くと目の前に1番人気馬(グランデッツァ)がいたから“大丈夫かな”と良いように考えました。

 ――3~4コーナー、勝ち馬(ゴールドシップ)が内に行ったのは見えた?

 はい。内田さんが内を突いたのは分かりました。ただ、ワールドエースは跳びがきれいな馬なので同じコースへは行けませんでした。

 ――大外へ導きました。

 器用さもないので馬群の中へ入れると他の馬の動き次第ではもたついてしまいます。思い切って大外へ行きました。

 ――インコースは相当悪い馬場状態だった?

 他のレースでインを走ったけど、本当にボコボコでワールドエースの走法でこなすのは無理だと感じました。

 ――追い込むも2着まで。

 よく追い上げてくれたと思います。追ってからの反応も、すぐにビュッと来るタイプではないので、直線の長い東京に替わるのは好材料です。

 ――勝つためにするべきことは?

 厩舎の方は良い状態に仕上げてくれていますから、あとは僕がいつも通り普通に2400メートルの競馬をするだけです。

 ――福永騎手にはダービージョッキーになってほしいという声も多い。

 そういう声も届いています。ありがたいですが、僕がどうこうというより、純粋にチャンスだと思うのでワールドエースを勝たせてあげたいです。

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2012年5月25日のニュース