【日本ダービー】ベールド　条件替わりプラスに

＜日本ダービー＞枠順が３枠５番に決定したベールドインパクト

　【Ｇ１ドキュメント＝２４日】ベールドインパクトはＪＲＡレコード決着だった京都新聞杯（２着）から中２週。慎重に調整が進められ、出否も保留されていたが、正式にゴーサインが出た。この馬がどうしても気になる坂田は栗東の厩舎へ。初夏を思わせる陽気に汗ばむ中、大久保龍師がこう語った。

　「（前走後の）翌週の火曜には体重が戻っていた。日々、様子を見ながらだったが、レースに使わなければもったいないくらいの状態だよ」。現３歳世代７５７２頭から選ばれた１８頭。大きな名誉だが当然、まず状態ありきだ。コンディション面をクリアして調教師の口ぶりも力強い。

　続けて「条件がいいよ」と語った。雄大なフットワークで東京の広いコースは合いそう。距離延長についても「（騎手が）菊花賞でもＯＫと言っている」と全く問題にしていない。当初は０７年ヴィクトリアＭの覇者コイウタの半弟という血統や、掛かり気味になるところもあってマイル付近が適距離とみられていた。レースや調教で折り合いを覚え、徐々に長い距離で能力発揮し始めた。条件替わりはこの馬にとってプラスに働きそうだ。

　枠順は３枠５番に決定。「この枠ならすぐに内に入れそう。いい枠ですね」と寺島助手は投票所前で明るく語った。大久保龍厩舎で思い出すのは０７年１４番人気で２着のアサクサキングス。勝ち馬ウオッカとの馬連は５万４４７０円つけた。あの再現があるかもしれない。坂田は早くも好配当を手にした気になっていた。