【オークス】「ザ・東京」ミッドサマーフェア進化

[ 2012年5月15日 06:00 ]

<オークス>休みなく使われ馬体増と充実したミッドサマーフェア

 桜花賞組が強いオークスだが、昨年は別路戦組のワンツー。今年もそこに大きな魅力を秘めた馬がいる。それがミッドサマーフェアだ。前走・フローラSは中団から直線で鋭く伸びる危なげない競馬で2馬身半差の快勝。3馬身半差をつけた君子蘭賞に続く連勝で、一躍主役候補に躍り出た。

 初勝利を挙げるまでに4戦を要したが、ここ2戦は見違えるようなレースぶり。小島太師は「潜在能力の高さは感じていたが、ここ2戦はうまくかみ合った」と話す。繊細な面があって能力を発揮し切れないレースが続いていたが、陣営はハミを換えたり、メンコを着けたりと試行錯誤。その成果が出た。小島良助手は「気持ちが成長している。2歳の頃は食べなかったが今は食べるし、馬がリラックスしている」と進化を感じ取っている。休みなく使われながら前走は10キロ増。充実ぶりを物語る。

 1週前追い切りは坂路単走で4F54秒5。しまい重点でラスト1Fは11秒8と鋭く伸びた。師は「予定よりしまいが速かったかとは思うが、牝馬でそれだけやれる状態というのは心強い」と胸を張る。

 父は02年ダービー馬タニノギムレットで、種牡馬としてはウオッカを出した。母の父キングマンボの産駒には98年ジャパンCを制したエルコンドルパサーや、04年ダービーVのキングカメハメハがいる。「ザ・東京みたいな馬だからね。血統的に距離もいいんじゃないかな」と小島良助手。東京2400メートルは絶好の舞台。自慢の末脚で桜花賞組をまとめて蹴散らすか。

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2012年5月15日のニュース