【ドバイデューティフリー】ダークシャドウほろ苦9着

[ 2012年4月1日 06:00 ]

ドバイワールドCデー

(3月31日 ドバイ・メイダン競馬場)
 世界の壁は厚かった。昨年4月の大阪杯2着を皮切りに重賞で5戦連続連対。天皇賞・秋2着も評価されて国際レーティングは2位タイの121、レースは5番人気に推されたダークシャドウだが、異国の地で全能力を発揮できなかった。福永が中団の外で折り合い、自慢の末脚に懸けたが、直線では伸びを欠き、結果は9着。逃げ切った優勝馬シティスケープの背ははるか先にあった。

 ドバイデューティフリーは日本馬にとって歓喜があれば、苦い年もあった。5年前の07年、アドマイヤムーンは優勝。対照的に09年、女傑ウオッカは7着。レース前日、調教に騎乗した福永は「落ち着いてリラックスしている。力を出せれば良い結果が出ると思う。厩舎スタッフがしっかり仕上げてくれたので、それに応えたい」と意気込んでいたが、ほろ苦い結果に終わった。

 国内ではリーディング上位常連の堀師にとっても苦い敗戦だった。2月京都記念(2着)で無難なスタートを切り、じっくり間隔を取ってドバイに備えたはずだった。天皇賞優勝馬ジャガーメイルで3度挑んだ香港ヴァースは3、4、4着。海外GI制覇は近いようで遠かった。

 もっとも、これで挑戦が終わったわけではない。昨年3月末の時点で準オープンだった同馬が丸1年で世界のひのき舞台に進出した。5歳春にして、わずか12戦のキャリア。進化途上のダークシャドウには、次なるステージが必ず待っているはずだ。

 ◇ドバイデューティフリー(G1、芝1800メートル)
 (1)シティスケープ(ドイル)1分48秒65
 (2)ムタハディー
 (3)シティスタイル
 (9)ダークシャドウ

 ◆ダークシャドウ 父ダンスインザダーク 母マチカネハツシマダ(母の父プライベートアカウント)牡5歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・飯塚知一氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績12戦6勝。

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2012年4月1日のニュース