“足”で勝負!!ガールズケイリン7月スタート

[ 2012年3月28日 06:00 ]

厳しい道を歩み始めた女子1回生の生徒たち

 48年ぶりに女子競輪が復活する!今月24日に静岡県伊豆市の日本競輪学校で男子101回生・女子1回生の卒業式が行われた。女子1回生たちは注目の「ガールズケイリン」スタートに向け、プロ競輪選手の厳しい道を歩み始めた。

 「ガールズケイリン」は今年7月1~3日に平塚競輪場でスタートすることが正式に決定。ほぼ半世紀ぶりの「ガールズケイリン」ということで世間の注目度も日に日に高まっている。先日、松戸競輪場で開催された卒業記念レースでは加瀬加奈子(新潟)が1着。2着に中村由香里(東京)、3着に小林莉子(東京)が入った。在校成績1位で卒業記念レースまで2着以内を外したことがなかった中村は、卒業記念レースの決勝を振り返り「今まではまく(捲)って行けば大体ゴール前でかわせていたけれど、かわせなかった。みんなが力をつけていて差が縮まってきているのを感じた」と全体のレベルがアップしていることをうかがわせた。

 3着の小林は「卒業記念レースで新たな課題が見つかった。7月までに先行で逃げ切る脚力をしっかりつけておきたい」と今からデビュー戦が楽しみなコメント。一昨年の10月から本格的に自転車にまたがったことを考えれば伸びしろは十分にあるはずだ。

 24日に行われた卒業式の式辞で滝沢正光校長は「今の競輪界は順風満帆ではない。ガールズケイリンは難局を乗り切る大きな力になる」と述べたように、競輪界の「ガールズケイリン」への期待の大きさは計り知れないものがある。卒業記念レース決勝で1着だった加瀬加奈子は「ずっと日本の女子で1番でありたいので、現状で満足せずさらに上を目指して突っ走りたい。ガールズケイリンが競輪界の起爆剤となるようにみんなで盛り上げていきたい」とガールズケイリンにかける強い気持ちを語った。

 ガールズケイリンの復活。そして定着へ。そのカギは彼女たちの肩ならぬ競輪ファンを満足させるその“足”にかかっている。

 ≪ガールズケイリンとは≫48年ぶりに復活する女子競輪の愛称。2008年8月から2011年2月にかけて行われたエキシビジョンレースの名称をプロ化に伴い引き継ぐ。33人が3月に日本競輪学校を卒業し、7月1日の平塚競輪からスタートする。

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2012年3月28日のニュース