【京都記念】ウインバリアシオンにアンカツ太鼓判

[ 2012年2月10日 06:00 ]

<京都記念>仕上がりに手応え!!4歳初レースVを狙うウインバリアシオンに騎乗する安藤勝

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「キーマンの懐へ」は、京都記念のウインバリアシオンに騎乗する安藤勝己騎手(51)を直撃した。昨年はダービー、菊花賞で2着に好走し、明け4歳を迎えて初めてのレース。打倒オルフェーヴルを果たすためにも初戦から負けられない。

 ――ウインバリアシオンの最終追い切りの時計は平凡でした。

 安藤勝 多少重いかな?という感じはありました。ただ、無理させていないし、十分に力を発揮できる仕上がりだと思います。

 ――前走(ジャパンC5着)の前半はいつも通り後方の位置取り。

 スタートは下手ではありません。ただ、ダッシュ力がいまひとつなので後方になってしまいます。

 ――向正面から一気に進出。先頭をうかがう位置まで上がりました。

 スローだったし、あのまま外を回らされても厳しいと思い、勝負にいきました。結果は負けたけど思った通りいい脚を長く使ってくれたと思います。

 ――ずるずる後退しなかった。

 そうですね。能力のない馬ならああいう競馬はできません。向正面から脚を使ったのに掲示板を外さなかった。もっとうまく乗ってあげれば勝てていたかな?と思います。

 ――今回は古馬になっての初戦。

 古馬との力比較はジャパンCからも互角以上なことが分かりました。バリアシオン自身もさらに成長しているので今回もヒケは取らないでしょう。

 ――具体的にどのあたりが成長している?

 明らかに全身に力をつけています。3歳時とは歩様からして違って、今では“シャン!”としているといった感じです。

 ――若い時はササるようなことも。

 あれも、まだ力をつけ切っていなかったから。今ではそんなことはないはず。

 ――ハーツクライ産駒らしい成長を感じる?

 そうですね。今ならダッシュ力ももう少しついていると思う。以前よりは前で競馬をできるかもしれません。

 ――初めての2200メートル戦。

 極端に短い距離でのスピード競馬だと不安もあるけど、2000メートル以上あれば心配はありません。力を出せる条件でしょう。

 ――メンコ(耳覆い)をしていますが?

 精神的にもおとなしい馬なので絶対に必要というわけではないでしょう。万全を期して、ということだと思います。

 ――時々ハミをガチッとかむようなしぐさを見せる。

 多少カッとなるような面はあります。ただ、一瞬のことですぐに落ち着いてくれます。掛かるような心配はしていません。

 ――コントロールも利く?

 はい。その点は凄く利口な馬です。動きたい時に動けるので、久々で気持ち重いくらいでもいい走りを見せてくれると信じています。

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2012年2月10日のニュース