【京都金杯】ラクリマついに!悲願の重賞初制覇

[ 2012年1月6日 06:00 ]

<京都金杯>松岡騎乗のマイネルラクリマが、豪快に差し切り快勝

 2012年の中央競馬開幕を告げる東西金杯は、共に関東馬が優勝。西のスポニチ賞京都金杯は重賞で惜敗を続けていたマイネルラクリマが悲願のタイトル獲得。騎乗した松岡正海(27)、上原博之師(54)は共にJRA重賞20勝となった。

 今年の飛躍へ、大きな期待を背負う4歳馬マイネルラクリマがいきなり結果を出した。絶好の手応えで迎えた直線、勢い良く抜け出すと、もう止まらない。そのままゴールへ一直線。最後は末脚勝負で迫るダノンシャークを退け、重賞初制覇だ。松岡にとってはコスモファントムで制した昨年の中山金杯に続いて“東西金杯連覇”となった。

 「勝てると踏んでいたので。もっと早く重賞を勝てていたはずの馬なんですけど僕がうまく乗れなくて…。うれしいですね」。振り返れば一昨年の新潟2歳Sが2着、松岡が騎乗した昨年のラジオNIKKEI賞2着に富士Sが3着と重賞では惜敗続き。オープン特別の前走・キャピタルSも3着に敗れている。届きそうで届かなかったタイトルを、ついにもぎ取った。

 関東馬ながら昨春のオープン特別・白百合S勝ちで京都は経験済み。立ち回りのうまさは際立っていた。4番から好スタートを切ってスッと好位へ。4コーナーでジワッと外に出しながらスペースを確保。スキのないレース運びで勝負どころの攻防をクリアした。

 「この馬、マイル適性は相当高いですよ。きょうでもちょっと重いかなっていうくらいで勝つんだから、やっぱり力がありますね」

 中山金杯にダイワファルコン(2着)を起用していた上原師は中山でモニター観戦。首差の惜敗から一転、20分後の京都ではうれしい12年重賞初制覇となった。「白百合Sのときみたいにしぶとく二枚腰を使ってくれたね。ファルコンも勝ってくれたら良かったけど、2頭とも頑張ってくれたし、これからが楽しみになったよ」

 次走は未定ながら、この勝利で目指す場所はハッキリした。「春は安田記念があるし、秋はきょうと同じ舞台でマイルCSがあるので」と松岡。将来性豊かなマイラーが最高の形で新年のスタートを切った。

 ◆マイネルラクリマ 父チーフベアハート 母ティアドロップス(母の父サンデーサイレンス) 牡4歳 美浦・上原厩舎所属 馬主・サラブレッドクラブ・ラフィアン 生産者・北海道新ひだか町武牧場 戦績12戦3勝 総獲得賞金1億2070万3000円。

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