大きな経験生かし“熱い”栗林師、飛躍の年

[ 2012年1月6日 06:00 ]

栗林厩舎の2勝目を挙げたクロムルキナ、馬服の文字は同厩舎の“モットー”

 【地方競馬です!!】1月1日、1着11番タキノアクトレス。1並びの縁起のいい日に栗林信文調教師(44=川崎)が厩舎開業初勝利を挙げた。3日にも1勝。両馬とも昨年のレースで2着だったうっ憤を晴らす勝利だった。

 うれしそうな師の表情とともに目を引いたのは、口取り写真で愛馬がまとっていた「大好き お馬さん」と大きな文字で書かれた馬服。シンプルで力強いメッセージは厩舎の“モットー”でもある。スタントマンを目指す過程で馬に乗る機会があったのが、この世界に入るきっかけだったという異色の経歴の持ち主。「自分では異色だとは思っていないし、これからも淡々と自分の仕事をこなしていきたい」と飾り気のない言葉はクールに聞こえるが、行動は厩舎のモットー同様に熱い。

 昨年の凱旋門賞までの1カ月間をフランスで開業している小林智厩舎で過ごした。ヴィクトワールピサやヒルノダムールの現地受け入れ先となった同厩舎で大きな経験ができたという。「馬の扱いが全然違った。いろいろあるが、まず馬が暴れるということがない。学んだことをこれから生かしていきたい」。昨年12月の初出走から、5日現在でで5戦2勝。勝率40%、連対率80%と好調な滑り出しを見せている栗林厩舎の今後に注目だ。(秋田 麻由子)

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