岩手の新星アスペクト 大舞台敗戦もいい経験

[ 2011年12月16日 06:00 ]

G1全日本2歳優駿で5着と健闘したアスペクト

 【地方競馬です!!】川崎でのG1全日本2歳優駿(14日)はオーブルチェフが着差以上の強さを見せ、JRA勢が3着までを占めた。そんな中、敗れたとはいえキラリと光る走りを見せたのが勇躍、岩手から挑んだアスペクト(牡=盛岡・桜田浩三)だ。

 地元のダートでは重賞2勝を含む7戦7勝(ほかに芝5、4、4着。札幌ダート遠征9着)。中央5頭に次ぐ単勝6番人気。レース直前、桜田師は「地元では砂をかぶったことがない。この相手、1番枠でもまれてどんな競馬をしてくれるか。楽しみにしているんだよ」と話した。

 初ナイター。パドックで物見していたが馬場に入るとレースに集中。好スタートから、押して先行する他馬を行かせて8~9番手。勝ち馬に0秒7及ばなかったものの3角からゴールまで実にしぶとい走りだった。全身砂まみれで引き揚げてきた鞍上・斎藤雄は「砂をかぶっても下がらなかったし、最後まで伸びてくれた。この相手でも力が足りないという感じではなかった」とすがすがしい表情。桜田師も「ひるまなかったし、いい経験になったと思う」と今後に期待を寄せた。

 岩手では10日に震災被害から立ち直った水沢競馬が復活した。アスペクトは1月2日の3歳重賞・金杯(水沢1600メートル)に出走し、冬季休養の予定。来年度、再び全国の大舞台で成長した姿を見せてほしい。(池田 裕文)

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2011年12月16日のニュース