【朝日杯FS】サドン皮下脂肪取れて状態ピーク

[ 2011年12月16日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・15日】西浦厩舎は栗東調教スタンドから最も遠いエリア。徒歩で訪問の井上を、朝日杯FSを狙うサドンストームの持ち乗り担当・深川助手が馬房内の作業の手を休めて迎えてくれた。06年オークス&秋華賞の2冠馬カワカミプリンセスを担当した敏腕。井上の「兄のラッキーナインが香港スプリントを勝ちましたからね」に「期待度もアップするね」とシャープなマスクをほころばせた。

 サドンストームは父ストーミングホーム、母ビールジャント。2歳上の兄ラッキーナイン(父ドゥバイ)はスプリンターズS5着やセントウルS2着で日本ファンにもおなじみ。11日のG1香港スプリントを制した。弟は父がストーミングホーム(英チャンピオンSなど芝10FのG13勝)に替わって距離にも融通が利きそうだ。

 5戦2勝。函館→札幌で連勝したが、オープン特別は5着。前走・京王杯2歳S2着は9番人気で波乱を演出した。「北海道から帰って坂路で乗り込むと急に腰回りに筋肉が付いた。オープン特別5着は中1週で体調も一息だったのかも」。井上にはテンションの高いイメージがある。「輸送すると気持ちが高ぶる。でも、イレ込んだりしないし普段はネコみたい」と優しい笑みで馬房から顔を出すサドン君の鼻面を撫でた。

 栗東独特の冷え込みが始まったがサドンストームに冬毛はない。深川助手は「逆に冬毛が抜けてきた。珍しいね。皮下脂肪が取れてきた。状態は今がピークじゃないか」と目を細めた。ただし「左回りの方がスムーズで距離も1F延びる」と指摘。その上で「抜けたメンバーはいないし楽しみ」と前向きに締めくくった。

続きを表示

2011年12月16日のニュース