【朝日杯FS】エネアド、抽選突破へ“吉兆”

[ 2011年12月15日 06:00 ]

<朝日杯FS>シビルウォー(右)と併せて追い切るエネアド

 【G1ドキュメント・14日】先週の阪神JFは“15分の6”の抽選を突破した良血ジョワドヴィーヴルが快勝。1戦1勝馬が運を味方に実力を発揮した。美浦の寺下は朝日杯FSも抽選組から激走する馬がいるのではないかと注目。最も気になったのはディープインパクト産駒の良血エネアドだ。新潟の新馬戦で見せた末脚(上がり3F32秒5)が忘れられなかった。

 追い切りはポリトラックでシビルウォー(6歳オープン)と併せ馬。2馬身追走し、3コーナー過ぎで早くも内から馬体を並べる。直線も楽な手応えのまま併入フィニッシュ。その動きにほれ込んだ寺下が厩舎へ向かうと、戸田師が笑顔で感触を話してくれた。「目いっぱいやっているわけじゃないが、馬なりのままいいフットワークで走れている。いい感じで稽古をこなせているよ」

 厩舎にとってはリベンジを狙う舞台。兄ブレイクランアウトも戸田厩舎に所属し、08年のこのレース3着。「兄と比べると性格は子供かな。でも力が入った時のパワーは兄より上。しまいは確実に脚を使ってくれるし、ここでも恥ずかしい競馬はしないのでは」と指揮官の期待は膨らむ。

 水曜時点で出走できる確率は“10分の2”と狭き門だ。だが、戸田師は「5分の4とか、1頭しかはじかれない時に限ってうちの厩舎はなぜか外れる。逆に今年のオークスのカルマート(確率5分の2)みたいな時は入るんだ。だから期待してるよ」とニヤリ。入れば勝負になると確信した寺下も、抽選突破を願った。

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2011年12月15日のニュース