【朝日杯FS】アルフレード全開!「凄い上がり」

[ 2011年12月15日 06:00 ]

<朝日杯FS>エチゴイチエ(奥)と併せて坂路で追い切るアルフレード

 2歳牡馬王者を決定する「第63回朝日杯FS」の追い切りが14日、美浦、栗東両トレセンで行われた。今年は関東馬もチャンス十分。2戦2勝の勢いを駆るアルフレードが、坂路の併せ馬できっちり先着して状態の良さをアピールした。

 関東期待の逸材、2戦2勝のアルフレードがエンジン全開だ。松岡(レースはウィリアムズ)が騎乗して坂路での併せ馬。最初の1Fは14秒3のゆったりとしたペースで入ったが、2F目から13秒3→12秒6と難なくラップを上げていく。相手も稽古駆けするエチゴイチエ(3歳1000万)だが、先輩馬をあおる勢いで一気に駆け上がる。ラスト1Fは11秒7まで加速し、きっちり半馬身先着した。

 「指示通りの稽古ができた。これまでより全ての面で上積みがあると思う」。デビュー戦の手綱を取っている松岡は成長を強調した上で「レースで騎乗できないのが残念」と苦笑い。素質を高く評価しているがゆえの本音だ。手塚師も「最後の100メートルで気合をつけただけだが、時計を見ても分かる通り、いい動きだった。大跳びでワンペースに見える走り方だが、実際は凄い上がりになる。こういう馬は見たことがない」と絶賛した。

 新馬戦、きんもくせい特別共に中団から差し切ったが、課題を抱えながらの連勝だった。「初戦は内にもたれていたし、2戦目は外に膨れるように走っていた」と師は振り返る。後肢が緩く踏ん張り切れないのが要因。だが、その弱点も「調教を積んで随分しっかりしてきた。きょうも坂路を真っすぐ走れていた」と解消している。

 先週の阪神JFはアイムユアーズが2着惜敗。あと一歩でG1初優勝を逃した手塚師は「今週は何とか1つ上を。関東からG1を勝ちたい」と意気込む。視線の先には「無敗王者」の2文字が、くっきりと浮かんでいる。

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2011年12月15日のニュース