【朝日杯FS】ダローネガ躍動!坂路12秒8

[ 2011年12月15日 06:00 ]

<朝日杯FS>坂路を力強く駆け上がるダローネガ

 2歳牡馬王者を決定する「第63回朝日杯FS」の追い切りが14日、美浦、栗東両トレセンで行われた。デイリー杯2歳S2着ダローネガが躍動感あふれる動きで坂路4F53秒2~1F12秒8をマーク。このひと追いで態勢はキッチリ整った。

 ダローネガは坂路単走でしまい重点。最初の1Fは13秒9とゆったりと入って徐々に加速。ラスト1Fに入って鞍上に気合をつけられると、ギアをチェンジしてグイグイと駆け上がってきた。時計は4F53秒2~1F12秒8。佐々木師が納得の表情を浮かべた。

 「もう仕上がっているからね。今週はしまいだけ。それでもG1だから最後はビシッと」

 先週、主戦の佐藤を背にいっぱいに追われていて、適度に気合が乗っている。「維持だけで十分」とトレーナーが語るように状態面は申し分ない。前走のデイリー杯2歳Sは大きく出遅れ。徐々にポジションを押し上げ、直線も外から伸びて2着に。負けはしたが、あらためて能力の高さを感じさせた。

 「この馬の根性を発揮してくれたし、どんな競馬でもできることは証明したね」とトレーナーは収穫を口にするとともに「勝ちたかったから必要以上に仕上げてテンションが高かった。ゲートもソワソワしていたからね」と敗因を分析した。その反省を生かして「今回はテンションを上げ過ぎないように」と調教の意図を説明した。

 以前から師は「この馬は凄い馬になる」と将来性を高く評価してきた。「心身共にまだ幼いけど、やっと中学生から高校生ぐらいになったかな」と成長を感じ取っている。

 ここで2歳王者となれば、言うまでもなく来春が楽しみになる。鍵となるのは内枠有利の中山マイルの舞台。この条件について「外枠が当たらなければいいね。6枠より内ならいい勝負ができる」と力を込めた。主戦の佐藤も「中山なので出遅れないようにしないと。この馬は並んだときにしぶといので、うまく先行できれば」とG1獲りへ気合十分。堂々と世代の主役を務める構えだ。

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2011年12月15日のニュース