【朝日杯FS】安田厩舎の勢い スノードンの勢い

[ 2011年12月14日 06:00 ]

<朝日杯FS>安田厩舎G1・5勝目はスノードンで獲る

 【G1ドキュメント・13日】あの勝ちっぷりが脳裏から離れない。スノードンは前走・萩Sが8頭立てのしんがり人気。単勝1万5460円の低評価をあざ笑うかのような激走だった。上がり3Fは33秒9。瞬発力が求められる展開にも対応した。坂田は馬券を全く押さえていなかったことを恥じ、まさか来るとは…とため息をつくしかなかった。「本当にびっくりした。オープンでどこまでやれるか、いい経験になればと思っていたが」と担当の臼井助手でさえ驚きを隠せない。安田厩舎の洗い場で、時折笑顔を見せながら作業をこなしている。「2走前から担当しているが、その前とは馬が違うって聞く」と話す。新馬、未勝利を勝てずその後の休養期間を経て大きく成長したという。そこから連勝を飾ってのG1挑戦とあって「楽しみ。僕は本当に恵まれてる」と喜びをかみしめていた。父はアドマイヤムーンで成長力も見逃せない。

 臼井助手は昨年1月、安田厩舎入り。自身の担当馬が重賞に挑戦するのは今回が初めてだが、必要以上に肩に力は入っていない。「今は厩舎の勢いが凄いし、その雰囲気の中でやらせてもらっているから」。今年ここまでG1・4勝、重賞11勝を挙げている“厩舎力”の大きさを語った。

 前走後の状態も良く、上々の仕上がり。「前走後にも放牧に出して、芯がしっかりしてきた。つかめないところはまだあるけど」と自信をにじませた。前走はフロックと甘く見ていれば、今回も痛い目に遭うかもしれない。それくらいの上昇度がこの馬にはある。

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2011年12月14日のニュース