昨年南関2位の坂井 重傷を経て見つかったこと

[ 2011年5月13日 06:00 ]

9日に今年初の地元勝利を挙げた坂井英光騎手

地方競馬です!!

 昨年南関216勝でリーディング2位の坂井英光騎手(36)が、9日大井2Rで今年初の地元勝利を挙げた。1月23日の調教で騎乗馬が心臓発作を起こし落馬。頭蓋底骨折などの重傷を負った。3週間の入院、リハビリを経て4月20日(大井)に実戦復帰し5R7着、21日2R8着。本格参戦再開の浦和、船橋で勝っていたが大井は今開催からフル騎乗。その初戦だった。「全く意識はしていなかったけど、よかったね。(体を)慣らしていくというより、乗り始めから違和感はなかったんだ。退院後も体は動かしていたしね」と坂井は笑顔を見せた。

 調教開始は負傷から約2カ月後。これほど馬に乗らない期間が長かったのは95年のデビュー以来、初の体験。自分を見つめ直す有効な時間に換えた。「もともとプラス思考なので自然とね。原点に戻ったというかリフレッシュできたというか…。元気な気持ちでまた乗れる」。毎日騎乗していると次に乗る馬や、翌日の競馬のことを考えるのが中心になる。休養中は、これから騎手としてどうしていくか、騎乗技術、また競馬以外のことも普段以上に考えた。「もっとうまくなりたいし試してみたいことも見つかった」。坂井の今後の戦いぶりに注目したい。(池田 裕文)

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2011年5月13日のニュース