【フィリーズレビュー】フレンチカクタス不安なし

坂路を軽快なリズムで駆け上がるフレンチカクタス

　合言葉はリベンジだ。関東馬フレンチカクタスは栗東滞在中。大竹厩舎の岩藤助手は昨年４着だったロジフェローズに続き、２年連続で帯同している。追い切りは坂路単走で４Ｆ５１秒８～１Ｆ１３秒６。しまいを要した格好ながら手応えは悪くない。

　「テンから気持ち良く行かせた分しまいはたるくなったけど、やれることはやっている。特に不安なところはない」

　１週前に北村宏を乗せて坂路で併せ馬。実質的な追い切りは済ませている。前走・クイーンＣ４着後は東京競馬場から直接栗東へ。桜花賞をにらんでのローテーションだ。「カイバを食べてくれるので予定通り乗れている。馬体重はちょうど５００キロ（前走時５０２キロ）。数字の変動はないが、筋肉の張りや盛り上がりは前走以上」と明かす。そして「道中で力んでしまうところがあるので１４００メートルの方が競馬は楽」と加えた。昨年、わずか頭差で逃した出走権獲得へ抜かりはない。