【フェブラリーS】11年G1も外国人騎手旋風!?

[ 2011年2月18日 06:00 ]

日本でのG1初制覇に燃えるU・リスポリ騎手

 外国人騎手がG1レースで猛威を振るっている。朝日杯FSはデムーロ、ベリーのワンツー。有馬記念はデムーロ、スミヨン、ウィリアムズとG1初のワンツースリー。今年初のG1でも注目は外国人騎手だ。

 リスポリの勢いが止まらない。初のJRA短期免許で1月8日から騎乗して、現在関西リーディング1位の14勝。ルーラーシップの日経新春杯、トゥザグローリーの京都記念で重賞2勝を挙げている。

 「来日前はこれだけの成績を残せると思っていませんでした。いい馬に乗せてもらっているおかげ」と謙虚に答える。それにしてもイタリア人と日本の相性はよほどいいようで、先輩のミルコ・デムーロに続き彼の存在感も増すばかり。身元引受調教師の友道師によれば「こちらでの生活を楽しんでいるようだし、日本の競馬に乗ることを喜んでいる」とのこと。日本びいきな点が、成功にひと役買っているのかもしれない。

 ダノンカモンでいよいよ日本のG1初騎乗とあって、リスポリは胸を躍らせている。「日本の競馬場は観衆の数が凄い。G1レースの雰囲気を早く体験してみたいと思っていたんです」

 ファーストコンタクトで大仕事の可能性も大だ。実戦で初騎乗となるが、追い切りに乗って感触はつかんでいる。「調教での反応は良かった。スピード決着に向いているタイプで、ソラを使わせない(気を抜かさない)ように乗りたい。跳びの大きな馬に向く東京コース。チャンスはあると思います」。この馬のダイナミックな走りは、リスポリのストライドを大きく取らせる騎乗ともマッチしそう。要注目のコンビだ。

 ◆ウンベルト・リスポリ 1988年8月31日、イタリア・ナポリ生まれの22歳。騎手だった父の影響で騎手を志し、05年にデビュー。08年にイタリアリーディング2位。09、10年と2年連続でイタリアリーディングを獲得。09年には245勝をマークし、年間最多勝記録を塗り替えた。G1は10年にリディアテシオ賞に優勝。今シーズンは英国で騎乗する予定。JRA通算94戦14勝。

 ≪外国人騎手のフェブラリーS連対≫全てペリエ(仏)で00年ウイングアロー1着(4)、01年ノボトゥルー1着(5)、04年サイレントディール2着(3)、05年シーキングザダイヤ2着(5)、06年シーキングザダイヤ2着(2)(○数字は人気)

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2011年2月18日のニュース