【フェブラリーS】タメトモ“サプライズV”で馬主孝行だ

[ 2011年2月18日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・栗東=17日】競馬サークルではパーティーや表彰式などが行われるのは月曜と相場が決まっている。この社会の休日は月曜なのだ。例えば今週なら、今月末で定年を迎える池江郎師の「調教師生活32年 感謝の夕べ」が14日に催された。来週の月曜(21日)は冠名「メイショウ」でおなじみの馬主・松本好雄氏の「旭日小綬章」の叙勲を祝うパーティーがある。競馬関係者だけではなく、森喜郎元首相や演歌界の大御所・北島三郎らも出席者に名を連ねている。約1000人という大規模の宴になる予定だ。

 パーティーはフェブラリーSの翌日。菱田はピンとひらめき、武田師ににじりよった。メイショウタメトモがG1で快挙を成し遂げればパーティーに花を添えることになる。そう、水を向けると武田師は「オーナーが喜んでくれたらええねん」とさすがに脇役らしい返事だったが、もし勝ったら…には「その時は鏡抜きに立たせてもらって樽の中に飛び込むで。全身、日本酒まみれになるわな」とリップサービスしてくれた。

 メイショウタメトモの馬名をもじり、口の悪い関係者はG1の舞台に“ダメもと(ダメでもともとの意)”で挑戦の声も聞くが、果たしてそうだろうか?なにせツキがある。いい例が前走の交流G1川崎記念(2着)だ。普通なら1600万を卒業したばかりの身で使えるわけがないのに運良く出走にこぎつけ、おまけに賞金を加算。それゆえのフェブラリーS出走だ。「そやな、ツキはある。いつも人気はないけどな」と武田師。08年の3月デビュー以来、1番人気はゼロ。不思議な馬だ。

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2011年2月18日のニュース